朝食を食べていると、何やら上階から呻き声だか泣き声だか、尋常でない声が聞こえてきます。
滞在客が増えたのか?
と思っていると、カイさんが上から降りてきました。
何やら号泣しています。
「ぜんぜん大丈夫じゃない」
『大丈夫か?』
と訊くと、
「いや、ぜんぜん大丈夫じゃない!」
との全否定。
『何があった?』
と訊きますが、反応がありません。
そうこうしていると、異常を察知してホストさんも起きてきました。
ホストさんの助けで、カイさんも少しは落ち着いたようです。
ホストさんが後ほど教えてくれましたが、恋人関係のトラブルがあったようです。
慣れない異国で、仕事もキツく、ガールフレンドとも別れなければいけないような状況だとしたら、確かにそれは辛い事でしょう。
カイさんはポーランド出身で、スウェーデン在住。デンマークで働いています。
なんという「ひとり多国籍軍」状態。
私もたった一ヶ月の旅でしたが、言葉も文化も異なる国での孤独感は多少感じる事ができました。
バスに乗る
身支度が終わったので、ホストさんにお別れを言って旅立ちます。
まずはバスを捕まえます。
ほとんど待ち時間なしでタイミング良く滑り込んできた、1番バスに乗り込みます。
昨日、このバス代のためだけに両替をしておきました。
満を持して片道切符22クローナ(2015年06月現在、約330円)を払おうとしましたが、
「要らないよ」
と、運転手さんに断られました(?)。
未だに意味不明ですが、観光客に対するサービスだと思うことにします。
おかげで、スウェーデン・クローナをほぼ満額使いきることができそうです。
と思いきや、トリアンゲルン駅の券売機でコペンハーゲン空港行きの切符を買おうとしたところ、5クローナ硬貨が入りません。
諦めて、駅の外にある窓口に切符を買いに行きます。
ちなみにこんな窓口です。
一目では、駅の窓口だとは分かりませんでした。
ベルリン航空のカウンターでやらかした
なんとかコペンハーゲン空港に到着。
ベルリン行きの飛行機の出発二時間前に着きました。
ベルリン航空の窓口は恐ろしく混雑しています。
辛抱して並んでいたら、
「チェックインはこちらの列です」
と叫ぶ係員の人が現れました。
それならそっちに並ばなきゃ、と思い列を移動します。
途中で中国人っぽい人に、
「チェックインはそっちの列でもできるんですか?」
と訊かれましたが、
『たぶん』
と伝えます。
私の順番が来ました。しかし、
「この列は、チェックインが終わっている人のための列ですよ。あっちの列に並び直してね。」
と言われてしまいました。
まじか。
結局、チェックインに一時間以上かかりました。
その後、ベルリンでフランクフルト行きの飛行機に乗り換えるのですが、この際にもヘマをやらかしました。
荷物受け取りのベルトコンベアに並んでいましたが、いつまでたっても私の荷物が出て来ません。
ほとんど人がいなくなったので、係の人に訊いたら、
「フランクフルトに直接運ばれているから、ここで受けとる必要ないよ」
と言われてしまいました。
私はいつも、荷物はリュックサック一つなので、機内持ち込み派です。
今回は制汗剤スプレーをフランクフルトで使いたかったので、リュックを預けていました。
また一つ勉強になりました。
ベルリン空港で昼食を取り、フランクフルト行きの飛行機に乗り換えます。
フランクフルト空港到着
フランクフルト空港に無事到着。
電車の乗車口が分からずに空港内をさまよいましたが、電車にのるにはターミナル1行きのシャトルバスに乗る必要があったようです。
ターミナル1から、フランクフルト駅を目指します。
券売機で切符を購入しようとしましたが、50ユーロ紙幣が入りません。
駅の窓口で係員の方から切符を購入します。
片道4.55ユーロです。
(2015年06月現在、約600円)
フランクフルト駅到着
フランクフルト駅を降りてホテルを目指します。
しかし、なんだか異様な雰囲気の駅前です。
異臭や、おびただしい数のホームレスさんたちは、池袋を思い出させます。
とにかくホテルに到着。
愛想の良いおばちゃんがフロントです。
宿泊費をカードで払おうとしましたが、なぜか認証が通りません。
現金で払おうにも、手持ちの現金が足りません。
ヤバい。
とりあえず部屋に荷物だけ置かせてもらい、駅地下通路のATMで50ユーロだけ下ろします。
なんとか下ろせました。
金曜の18時過ぎだったので絶望的かと思いましたが、VISAデビットの底力に感謝です。
フランクフルト駅周辺はいかがわしい
ホテル周辺はいかがわしい店だらけで、治安も怪しいです。
ホテル周辺から駅に移動し、駅のアジア料理屋さんで「スパイシーカレー」を食べます。
その後、スーパーマーケット「REWE」でお酒とスナックを購入して部屋で晩酌。
スーパーマーケット前にも、ホームレスな方々が大勢いました。
貧困問題は、ドイツでも北欧でも解消からは程遠い状況のようです。