今日は、風力発電所と水力発電所両方を見に行くため6時起きです。
朝食にトーストを焼き、サラダと一緒に食べます。
ブレーメン中央駅に行き、券売機で切符を購入しようとしていたらおじさんが声を掛けてきました。
どうやら、観光客(私)が券売機で悩んでいると思って、助け船を出してくれたようです。
特に困ってはいなかったのですが、ドイツ人は一度助けようと思ったら突っ走るタイプみたいです。
「私は日本にも行ったことあるよ、広島だよ」
と妙に気さくに話しかけてきます。
私も英語で、
『行き方は分かっているので大丈夫ですよ』
と返したつもりですが、うまく伝わりません。
どうもここ数日、英語の通じる確率が下がっているような気がします。
電車で目指すのは、
「Twistringen」(トヴィストリンゲン)
という駅です。
ブレーメンに来る時の電車から見た風車が、そのあたりにあった気がしたので、何となく選びました。
Twistringenはブレーメンから6駅ほどの所。約30分の距離にあります。
約8.5ユーロです。
電車に乗っていると、途中の「Dreye」、「Barrien」の駅からも風車が見えました。
「なんだよ、ここで降りりゃいいじゃんか」
と思いましたが、せっかく切符を遠くまで買ったので、Twistringenまで行ってみる事にします。
晴れ間もあり、歩くには良さそうな天気です。
と思ったのも束の間。
なんだか遠くの空が真っ暗になり始めました。
「こんなド田舎(失礼)で大雨にでも遭ったら、びしょ濡れになるぞ」
と心配しながらも、風車に近づいていきます。
高速道路の上から写真を撮っていたら、案の定雨が降り始めました。
雷も鳴っています。
横殴りの大雨です。
途中にあった倉庫風の建物の軒下で雨宿りをしましたが、すでにズボンがずぶ濡れです。
かなりの挫折感です。
だだっ広い野原で大雨に降られる事の、心細さといったら無いです。
ある程度雨足が弱まってきました。
とはいえ、空模様は相変わらず不安定です。
風力発電所見学は諦めて、水力発電所に向かうことにします。
ハンブルクやコペンハーゲンでも、風力発電所を見る機会はあるはずです。
昨日、メールの返信で知った「Weserwehr」に向かいます。
路面電車の「Weserwehr」駅から、Weser川に向かって歩くとすぐでした。
発電能力は42GWh/年。約17,000世帯の消費電力です。
(出展:weserkraftwerk)
ダムの奥を見やると、風車が立ち並んで見えます。
Twistringenの仇とばかりに、歩いて向かってみることにします。
が、30分ほど歩いても一向に近付いている気配がありません。
風車というものは、近くに見えて意外と遠くにある、という事も分かりました。
腹も減った来たので、引き返すことにします。
途中、「1ユーロショップ」というダイソーみたいな店がありました。
特に何も買いませんでしたが、ドイツで生活する際には役に立ちそうです。
宿に戻り、スパゲティを作ります。
焼きそばっぽくなりましたが、味はまあまあでした。
ブレーメンとも明日でお別れです。
フライブルクのヴォーバン地区のような、エネルギー効率を重視した新興住宅地等はないか、ネットで探してみます。
しかし、特にそんなものはないようです。
このまま宿でゆっくりしてしまおうか、と思いましたが、気が向いて外に出てみました。
すると、雲が無くなったわけではありませんが、午前中よりも晴れています。
これはリベンジしなければ。
もう一度風力発電所を見に行くことにします。
今度は、駅から近くに風車が見えた「Barrien」という駅に向かいます。
駅周辺は典型的な田舎町という風情です。
しかし駅前通りの一軒家の多くには、太陽熱温水器やソーラーパネルが取り付けてあり、環境意識が高そうな町です。
並木道や、庭先の花も美しいです。
消防署のあたりで左折し、農場の私道のような所を進んでいくこと約30分、風車の横に出ました。
帰り際、車体にストリート風のペイント(落書き)がされている電車を見ました。
そのまま走るんだ・・・。
夕食は豚肉のステーキと、昨日のスープの残り、それとトーストを食べました。
明日は日曜でスーパーが休みなので、昼食・夕食分を買いだめしておきます。
夜は日本の友人とskypeし、一日終了です。