※出展:太陽光発電比較探検隊
PV Magazineによると、エムセテック社が多結晶シリコンの生産を停止するとのことです。
”Tokyo-based M. Setek, a unit of OEM manufacturer AU Optronics, has reveaeled that it is to cease production of polysilicon for the solar industry, focusing instead on the production of ingots.
(エーユー・オプトロニクスのOEM供給元で東京に拠点を置く「エムセテック社」は、太陽電池の原料となる多結晶シリコンの生産を停止すると発表した。今後はインゴットの生産に注力するとのこと。)”
※出展:PV Magazine
多結晶シリコンは、単結晶シリコンよりも安く製造できることもあり、需要が伸びていました。
しかし、2014年の「九電ショック」以来、日本では太陽電池の需要が急減。
多結晶シリコンの需要増を見込んで多くのメーカーが供給量を増やしていたため、大量の供給超過が発生しました。
スポット価格は30%下落したとのことです。
”The analyst added that the polysilicon industry in 2015 was bedeviled by more than 20% oversupply, “which was the intrinsic reason for a 30% drop of spot price over the year.” The glut overhang is expected to continue throughout 2016.
(アナリストによると、2015年の太陽電池市場は20%以上の供給超過に悩まされたとのこと。
「年間を通してスポット価格が30%下落したことの本質的な原因となった。」
この供給超過は2016年を通して続くと予測されている。)”
半導体メーカーの大量倒産の歴史に共通するものを感じます。
エムセテック社自体は、台湾の会社が99%株式を保有している外資系企業です。
ホームページを見る限りでは、既に単結晶シリコンに軸足を移しているようです。
”エム・セテックの太陽光発電用シリコンウェハーはこれまでの太陽光発電が使用している多結晶のものよりも、エネルギー変換率が優れている単結晶のシリコンを使用しています。”
※出展:エムセテック