ドイツを一ケ月間旅してきたので、気付いたこと・事前に知っておけば良かったことをまとめてみる

カテゴリードイツ, 旅行

約1か月間のドイツ・デンマーク・スウェーデン旅行のまとめです。
※2015年5月14日に日本出発、6月14日に帰国
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1)データ

費用

合計:約46万円。以下、内訳です。

  • 交通費:約20万円
  • 宿泊費:約16万円
  • 食事代:約6万円
  • その他:約4万円

※交通費には、成田・フランクフルト間の往復航空券約7万円(カタール航空・燃油サーチャージ費込)を含みます。
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移動が多かったので、交通費が大半を占めています。
また、宿泊費もかなりの割合となっています。
次回行く際には、1・2都市に拠点を定めて、なるべくレンタカーを使う事で、支出を削減できそうです。

食費に関しては、最初から自炊中心にしておけば、更に2万円程度は節約できたと思います。

その他は、書籍代・施設入場料・おみやげ代などです。

旅程

5/14:新千歳空港 → 成田空港 → ドーハ → フランクフルト
5/15~5/21:フライブルク
5/22~5/24:ハイデルベルク
5/25:ローテンブルク
5/26~5/27:デュッセルドルフ
5/28~5/30:ブレーメン
5/31~6/4:ハンブルク
6/5~6/11:スウェーデン(マルメ、ルント)・デンマーク(サムソ島、コペンハーゲン)
6/12~6/14:フランクフルト → ドーハ → 成田空港
以下、移動図です。
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※出展:Google Maps

よく使ったサイト

  • Airbnb・・現地住民の家にホームステイ。個室あり。週割・月割などのプランを提供しているホストも。
  • Booking.com・・ホテル格安予約サイト。あくまでも予約のみ。支払いは現地で。
  • Deutsch Bahn(ドイツ鉄道)・・ドイツ国内を電車で移動する際のルート・料金検索に。
  • SJ(スウェーデン鉄道)・・スウェーデン国内を電車で移動する際に。
  • Reiseplanen(デンマーク鉄道)・・デンマーク国内を電車で移動する際に。英語表示切り替えあり。右上の「English」をクリック。
  • Graahundbus(デンマークのバス会社)・・マルメとコペンハーゲンを結ぶ999番バスの時刻表が見られる。英語表示なし。

2)収穫・気付き

また行く

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今回ドイツに行こうと思ったのは、再生可能エネルギー・自然エネルギーについて興味があったからです。
ただし、行ってみてガッカリする可能性もあるので、あくまで「おためし」感覚で行きました。

期待し過ぎていた点、予想を下回っていた点もありましたが、トータルとしては非常に有意義な経験となりました。
次はより実務的な旅にできるよう、ドイツ語および再生エネルギー関連の勉強や、取材や書籍企画など事前予定をしっかり立案して、再訪したいと思います。

表面的にはあまり日本と差が無いように見える

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ゴミの日の散らかり具合、至る所に見られる落書き、スーパーマーケットの圧倒的な物量、ポイ捨ての多さなど、「環境先進国・ドイツ」という肩書きとは不似合いな現実を見る事ができました。

ただし、今回訪れた場所は都市部がほとんどだったので、表面的な部分しか見ていない可能性は大いにあります。

移民頼みのサービス業

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ドイツのトイレ清掃員の方はアフリカ系の方々がほとんどでした。
レストランやカフェ等ではアジア系・中東系の従業員の方が多かったように感じました。
スウェーデンでハウスメイトだったカイさんは、ポーランド人でデンマークで働いていました。
見た目では分からない移民の方々も大勢いることでしょう。

福祉国家においても、万人のユートピアとまでは行かない事が良く分かりました。
競争社会では、立場の弱い人が待遇のあまり良くない仕事を担当する傾向は避けられないようです。

景色には慣れてしまう

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旧市街や教会など、ドイツには壮麗な建物がワンサカあります。

しかし、滞在一週間を超えたあたりから、
「どれも一緒だな」
という一種の飽きが来ました。

長期滞在するのであれば、モノの観光より、現地の人と交流する事に力を注がないと、どんどん退屈してしまいます。
「人と交流する」という行為は、人見知りの私にはかなり難易度が高いですが、次回はもう少し頑張ってみたいと思います。

デンマークとスウェーデンの空の色

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ドイツでは曇りの日が多かったのであまり青空を見ませんでしたが、デンマークやスウェーデンでは空の青色が澄んで見えました。
たまたま天気が良かっただけかもしれませんし、あくまで主観的な感想です。

空間的ゆとり(日曜閉店、公園や川や森、広い歩道、自転車道)

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閉店法のおかげで日曜のドイツはとても落ち着いた雰囲気です。
不便と言えば不便ですが、慣れれば大した問題ではないと思いました。

また、都市から少し歩けば巨大な公園があったり、川や池のそばの芝生で多くの人がくつろいでいたり、ライフスタイルそのものにゆとりがありました。

3)教訓・反省点

言葉が分からないと知識が深まらない

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エネルギー効率の高い集合住宅や風力発電所など、現地の人から詳しい話を聞ければ良かった、という場面がいくつもありました。
ドイツ語はもちろん、英語に関しても力不足を痛感しました。

次回訪問時に備えて、語学力の底上げが必要です。

取材・研究目的ならばきちんと予定を立てるべき

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取材をしようにも、書こうとしている書籍や企画の骨組みが定まっていないと、質問のリスト作りさえままなりません。
次の旅に出る前に、書籍の中身を90%くらい仕上げて、あとは質問の答えを入れるだけ、という状態まで持って行きたいと思いました。
取材の結果によって、内容の大幅な変更が必要になったとしても、それはそれで有意義な方向転換です。

また、取材を行うのであれば、自分の立ち位置を明確にしておく必要があります。
「君は誰だ?」と問われた際に、
『再生エネルギー・ジャーナリストです』
と自信を持って答えられるよう、実績と経験と知識を積む必要があると感じました。

花粉症は日本の比ではない

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ハンブルクで花粉症の薬を買うまでの約2週間、花粉症に悩まされました。
無理して我慢せず、さっさと薬を買っておけば良かったです。
※目薬・鼻スプレー・飲み薬の合計で約16ユーロ

埼玉や東京に住んでいた時にはスギ花粉に苦しんでいましたが、札幌に引っ越した後は花粉の恐ろしさを忘れていました。
しかしドイツは「森の国」として名高く、5月はちょうど花粉の時期でした。
ドイツには「Birke」(英語ではBirch=カバの木)が多く、おそらくこの花粉にやられたのだと思います。

「Birke」に関しては花粉のシーズンは4月から5月のようです。
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※出展:Allergie Hexal

そういえば、通行人の中でマスクをしている人は一人も見かけませんでした。
日本からマスクを持って行ってもいいですが、大量の好奇な視線に耐える必要がありそうです。

最初から自炊中心にしておけば良かった

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旅の後半になってから自炊中心に切り替えましたが、当初から自炊中心にしておけば食費をさらに節約できたと思います。

冷蔵庫の一角を間借りさせてもらったり、慣れないIHコンロで調理したり、ナイフや調味料を購入したりと、自炊はたしかに面倒ではあります。

ただし、面倒の見返りとして、一日あたりの食費を1,000円~1,500円程度に抑えられるのであれば、やってみる価値は大いにあります。

下着はもう1~2セットあっても良かった

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旅行には替えの下着を3セット持って行ったのですが、意外と洗濯の頻度が多くなりました。
しょっちゅう洗濯をしていた覚えがあります。
(3日に1回)

少し面倒だったので、あと1~2セット追加で替えの下着を持って行っても良かったです。

ホームシックにご注意

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※出展:Zero Hedge
意外と一か月は長かったです。
言葉も通じない、文化も違う、知り合いの一人もいない。
そんな国に一か月もいると、孤独にやられるという事がよく分かりました。

今回の旅をする前までは、
「ホームシックなんて、心の弱い奴がなるもんだろう」
「待ってれば自然と帰れる日が来るのに、ホームシックになるなんて意味不明」

くらいの「甘え」理論で考えていました。

私が間違っていました。

滞在中、宿にこもって「Anitube」から「武装錬金」の動画を全話みたり、日本に帰ったあとの引越し先候補の物件に問合せしたり、日本に関するものに異常な興味を示す時期がありました。

間違いなく「ホームシック」にかかっていたのでしょう。

次回、二週間以上の滞在をする際には、漫画やアニメなどのデータなどを持参して、孤独緩和策を講じるようにしたいと思います。

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